見えない裏側矯正の都市伝説 その10    前歯が引っ込みやすい?     東京港区、三田駅・田町駅近く、裏側矯正(舌側矯正)専門のルフレ矯正歯科クリニック

こんにちは。

東京港区、三田駅・田町駅近く、裏側矯正(舌側矯正)専門のルフレ矯正歯科クリニック、院長の伊藤です。

1、裏側矯正は歯磨きがしにくい

2、裏側矯正は表側の矯正に比べて虫歯になりにくい

3、裏側矯正は話しにくい、滑舌が悪くなる

4、裏側矯正は表側の矯正に比べて違和感が強い

5、裏側矯正は表側の矯正に比べて治療期間が長い

6、裏側矯正は表側の矯正に比べて治療の精度が低い

7、裏側矯正は表側の矯正に比べて前歯が引っ込みやすい

8、裏側矯正は表側の矯正に比べて後戻りしにくい

9、裏側矯正は表側の矯正に比べて舌の癖が治りやすい

今回は「裏側矯正は表側の矯正に比べて前歯が引っ込みやすい」について検証していきましょう。

私がこの内容をよく拝見するのは、いろいろな矯正専門クリニックのHPでした。

自分のクリニックを立ち上げる時際、当然のことながらHPも製作しなくてはいけませんので様々なクリニックのHPを見ながらデザインや構成などを参考にさせていただきました。

その時目についたのが裏側矯正(舌側矯正)のメリットとして『裏側矯正(舌側矯正)は表側矯正に比べて前歯が引っ込みやすい』と書かれているHPが非常に多かったことです

私はこれを見てとても疑問に感じました。

確かに裏側矯正(舌側矯正)ではメカニクス上どうしても前歯(上下とも)引っ込みやすい、表現を変えれば歯が立ちやすい、角度がつきやすい、倒れやすいということなります。わかりやすいかどうかはわかりませんが、歯が傾斜して移動(傾斜移動)しやすいのです。

これがいわゆる歯が引っ込みやすいと言われる所以かと思われます。

「なぜそのような動きをするのか?」という理由を説明するとなると専門的な知識も必要ですし、かなり難しい内容になるので((+_+))ここでは詳しく解説しませんが、確かに裏側矯正(舌側矯正)のほうが歯が内側に倒れやすく、入りやすいことは事実です。

でもこれは逆に言うと裏側矯正矯正(舌側矯正)のほうが歯のコントロールが難しいことを意味します。

ちなみに「前歯の角度」や「前歯が引っ込みやすい」というのは抜歯治療のケースの話になります。歯を抜かない非抜歯治療の場合は関係ありません。

 

抜歯ケースの場合は歯を抜いたスペースを利用して、八重歯を治したり出っ歯や受け口を治したります。

そのような治療で前歯を移動させる(前歯を内側に引っ込める)時、裏側矯正では前歯のコントロール(角度調整)が非常に難しいので微調整を繰り返しながら慎重に進める必要があります。

治療のゴール、つまり前歯にどのくらいの角度をつけて上下の歯を咬ませてきれいに並べるかはドクターが治療設定を行っていますので把握しているはずです。

例えば「この患者様の場合、もともと出っ歯だから角度をつけて引っ込めてOK」という場合もあれば、「初めから前歯自体は角度がついている(倒れ気味)だから、あまり倒さずに平行移動(歯体移動)させなければならない」という場合もあります。

つまりやみくもに前歯を動かして引っ込ませて(傾斜させて)よいというわけではないのです。

 

平行移動の場合は傾斜移動ほど歯冠部(歯茎から出ているいわゆる歯と呼ばれる部分)の移動量は多くありません。

治療のゴールをどのように設定するかで前歯をどれくらい移動させるのか、どのくらい倒していいのか、角度をつけていいのかがはっきり決まってきます。

裏側矯正では前歯が引っ込みやすいからと言って、その通りに動かしてよいケースもあれば、倒してはいけない(平行移動させなければいけない)ケースもあるので、引っ込みやすいことがメリットとして働く場合もあれば、逆に気をつけなければならない場合もあるということです。

全てのケースでメリットとして当てはまることではありません。そのためにも治療のゴールをどのように設定したのかがとても重要です。

結局、前歯が引っ込みやすいことがメリットになるかどうかはケース次第ということ、またどのような治療設定したかということで左右されます。

果たしてそれを裏側矯正(舌側矯正)のメリットして紹介してよいのかというのは私は疑問に感じています。

 

 

 

 

 

 

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