見えない裏側矯正の都市伝説 その12 裏側矯正は」後戻りしにくい?      東京港区、三田駅・田町駅近く、裏側矯正(舌側矯正)専門のルフレ矯正歯科クリニック

こんにちは。

東京港区、三田駅・田町駅近く、裏側矯正(舌側矯正)専門のルフレ矯正歯科クリニック、院長の伊藤です。

1、裏側矯正は歯磨きがしにくい

2、裏側矯正は表側の矯正に比べて虫歯になりにくい

3、裏側矯正は話しにくい、滑舌が悪くなる

4、裏側矯正は表側の矯正に比べて違和感が強い

5、裏側矯正は表側の矯正に比べて治療期間が長い

6、裏側矯正は表側の矯正に比べて治療の精度が低い

7、裏側矯正は表側の矯正に比べて前歯が引っ込みやすい

8、裏側矯正は表側の矯正に比べて後戻りしにくい

9、裏側矯正は表側の矯正に比べて舌の癖が治りやすい

 

今回は「裏側矯正は表側の矯正に比べて後戻りしにくい」について検証してみましょう。ちなみに「後戻り」とは矯正治療が終わって装置を外した後に、歯並びが崩れることを意味します。

矯正治療では歯に装置をつけて歯を動かしますが、治療が終われば最終的にそれらの装置は外してしまいます。当たり前の話ですが(笑)

矯正装置はある意味、歯をギブス代わりに固定しておく役割もあります。装置を除去してしまうとそのギブスがとれてしまいますので、固定するものが無くなって歯がフリーに動ける状態になってしまいます。

そのため通常は装置除去後、歯並びを安定させるためにリテーナーという保定装置を使っていただくことになります。

リテーナーは取り外し式の装置ですが装置を外した直後はしっかり使っていただかないとせっかくきれいに並んだ歯並びが崩れる原因になりますので、使用時間がとても重要になります。

装置を外してから半年から1年くらいは24時間近く(食事と歯磨き以外)は使用することが理想的です。ただし社会人の方などどうしても仕事上使用できない場合などは適宜外しても構いません。そのかわりそれ以外の時間はしっかり使いましょう。

また目立たないタイプのリテーナーもありますので、どうしても見た目が気になる方や仕事上使えない方はそちらを使うことをおすすめします。

というわけで、治療後の歯並びはとても不安定なため歯並びを安定させることがとても重要になるのです。

なぜ不安定なのかというと、歯が動く時、歯は顎の骨の中を動いて移動するわけですが、硬い骨の中を移動するためそれだけ時間もかかりますし、当然移動後もその位置で骨が安定するのにも時間を必要とします。

歯が骨の中を動く時そのメカニズムはどうなっているのかというと、歯が動く先は骨の細胞を溶かし、動いた後の部分は骨の細胞が再生するということが繰り返されて動くわけです。

骨だけではありません歯の根っこのまわりにある歯根膜という膜も細胞が再生を繰り返しますし、歯肉(歯茎も)同じように細胞が再生を繰り返して少しずつ歯が動いていくわけです。

歯茎や歯根膜、骨(歯槽骨)そして歯根これらをまとめて歯周組織と言います。前述したようにこれらの組織を構成する細胞が再生を繰り返して歯は移動するため、歯は移動が終わってもこれらの組織は完全に再生と安定が追いついていません。そのため装置を外したまま放置してしまうと安定していない歯茎や骨に引っ張られて歯並びが崩れていくのです。

結局これら歯周組織が安定するのに時間がかかるため、完全に安定するためには最低でも半年から1年は必要になります。特に成人矯正で抜歯治療をした場合や元々の歯並びが凸凹の量が多かった場合など歯を動かす量や距離が長かったケースはそれだけ歯周組織が安定するまでに時間を必要とするためリテーナーの使用が大切になります。

後戻りの原因となる要因は歯周組織だけではありません。舌や口唇、頬粘膜などの筋肉もその一つです。歯並びが変わるとこれまでとは口腔内の形態や環境が変わりますので、軟組織である筋肉は硬組織に合わせて動きや使い方を慣らしていくしかありません。

例えば出っ歯や受け口を治した場合は当然今までとは口腔内の環境(形態)は変わりますよね?ひどい八重歯の場合もそうです。そういった場合はこれまで通りの舌や口唇、頬などの筋肉の使い方も歯並びに合わせて変えていくしかないのです。

長年かけて培った動きや癖を変えていかなければなりません。歯周組織だけでなく歯を取り巻く軟組織である筋肉も後戻りの原因になるのです。

そこで本題に戻ります。

裏側矯正で治したほうが後戻りのリスクが減るという情報を聞くことがありますがはたして本当なのでしょうか?

関係ないですよね(笑)。

裏側矯正であろうが表側矯正であろうが歯を動かせば後戻りのリスクはあるわけで、装置が表か裏はこの際関係ありません。

歯の表側から力をかけて動かせば後戻りが大きく、裏側から力をかけると後戻りしにくいという科学的根拠は全くありません。

元々の状態からどれだけ大きく動かしたのか変化したのか?どれくらいの期間でどれだけの力をかけて動かしたのか?そちらのほうが歯並びが崩れやすく後戻りしやすい原因として大きな影響を与えます。

以上より装置の違い、つまり表側の装置や裏側の装置によって歯並びが崩れやすかったりということはまずありえません。それより歯の動いた距離や力にかけ方、治療期間下などの筋肉の適応などのほうが大きく左右します。これから治療される方は根拠のない噂や情報に流されないようにご注意ください

 

 

 

 

 

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