マウスピース矯正について

近年では多種多様な矯正装置が開発され、以前に比べて患者様も選択肢が広がり治療しやすい時代となりました。

特に日本では矯正装置が目立つのが気になる方が多く、「裏側矯正」や「マウスピース矯正」に人気があります。

当院は「裏側矯正専門クリニック」ですので「マウスピース 矯正」は現在行っておりません。

「マウスピース矯正」はドクターにとっても患者様にとっても手軽で便利な装置ですが、その分いくつかのリスクがあるのも事実です。

  • 「マウスピース矯正」は1日20時間以上の使用が必要です。年単位で使用できますか?
  • 使えなかった場合は装置の作り直しが必要になります。もちろん追加の費用がかかり、治療期間も延長します。結果として治療の精度も落ちます
  • ケースによっては治せない場合があります。少なくとも抜歯ケースは適応ではありません。そのような場合は表側の装置との併用となり、結局装置が目立ってしまいます

マウスピース矯正のメリット・デメリット

メリット

◇ 取り外し可能なので、状況に応じて外せる

①歯磨きがしやすい
②食事しやすい
③仕事やプライベートなどで使い分けられる
④痛みがある時は外せる

◇ 取り扱いが楽なので患者さんの負担が少ない

◇ 金属アレルギーのある方でも治療できる

デメリット

◆ 治療期間や治療の精度など治療結果の全てが患者様の使用時間に依存する

◆ すべてのケースに適応できるわけではない

①抜歯ケースは特に難しい
②診断が変わってしまう
(無理に歯を抜かない治療になってしまったり、歯を削ることが多い)
③表側矯正との併用が増える

◆ 目立ちはしないが、完全に見えないわけではない

裏側矯正は開発されてから40年以上が経過しており、治療法が確立されていて、装置の種類も豊富です。
一方マウスピース矯正は開発されてまだ15年くらいしか経っておらず、個人的にはまだ開発途上の治療法だと考えています。
①装置の使用時間に依存し過ぎること、②ケースを選ばなければ治らない場合もあることなどリスクが多く、治療結果に責任が持てないため、当院では扱っておりません。
もしマウスピース矯正を希望されるのであれば、他院を受診されて下さい。

矯正装置の比較

見た目 治療の精度 治療期間 費用

〈表側矯正〉
★★
★★★★★
★★★★
★★★★★

〈裏側矯正〉
★★★★★
★★★★★
★★★★
★★★

〈マウスピース矯正〉
★★★★
★★★?
(患者さん次第)
★★★★?
(患者さん次第)
★★★★

裏側矯正が表側の矯正やマウスピース矯正と比べて、 治療期間も治療の精度も変わらないなら、あなたは どの装置を選びますか?