ケース⑲ 裏側矯正で非抜歯治療にて凸凹が綺麗に整いました // 港区 三田
2021年11月1日
【年齢、性別】20代、女性
【費用】120万(上下とも裏側の装置)
【症状】凸凹、
【治療方針】非抜歯にて治療
【リスク】虫歯、後戻り、ブラックトライアングルなどが生じることがある
※After画像は24ヶ月後
患者様は歯列の凸凹、特に上の前歯の凸凹を気にされて相談にいらっしゃいました。レントゲン・模型などの検査結果を分析したところ、歯を抜かない治療が可能と判断できたため、非抜歯による治療を選択しました。
患者様自身もエラスティックゴムや通院・歯磨きなど協力的で比較的スムースに治療を終えることができ、ご本人も大変満足されていました。
≪コラム≫ ~抜歯治療と非抜歯治療について⓵~
成人矯正は抜歯治療と非抜歯治療の大きく2つに分けられます。つまり歯を抜いて治すのか、抜かないで治すのか、ということです。我々歯科医としては(少なくとも私は)健康な歯を抜いて治すことに抵抗はあるので、まずはなるべく抜かないで治す方法はないかと治療プランを模索します。とはいっても小児矯正をせずにいきなり成人矯正から治療を始める患者様の場合は、どうしても抜歯治療になる比率は高くなってしまいます。非抜歯にて治療できるに越したことはありませんが、抜かないと治らないのであればやはり抜歯のプランも検討しなくてはなりません。その判断、つまり診断が矯正治療の場合とても重要になってきます。間違ってはいけないのは、何でもかんでも抜けばいいというわけでもないでもないし、逆に抜かなければいいという訳でもないということです。先生の好みだったりその時代の流行のプランや装置を使ったりとかそういうことは診断にも患者様にも全く関係ありません。我々は生きている人間、生体を相手にしている仕事だということを忘れてはなりません。抜歯治療か非抜歯治療か、その境界線を正しく診断できる能力が矯正専門医には求められます。もちろん経験からくる判断もありますが、基本的には分析結果を偏りなくしっかり把握し、理論的な根拠のある判断で治療プランを組み立てる必要があります。